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2025 January / February Edition

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Jan / Feb

広報委員会

植村花菜さんにインタビュー

 

 

 

第70回JCCNC新年会は、特別ゲストとして2010年の大ヒット曲「トイレの神様」で社会現象を巻き起こした植村花菜さんをお迎えしました。現在ニューヨークを拠点に活動し、 今年5月でデビュー20周年を迎える植村さんに、サンフランシスコの思い出、今後の音楽活動について、また日々のご家族との生活についてお聞きしました。 


JCCNCとの単独インタビューに応じて下さった植村花菜さん

サンフランシスコは今回が初めてではないそうですが何か思い出は? 

 観光名所のゴールデンゲートブリッジやフィッシャーマンズワーフに行った事があるのですが、特に印象的だったのは坂がすごかったのと、家がとても可愛いかったことですね。当時英語が全然分からなかったので、お金を払わずにケーブルカーに乗ってしまい、オペレーターの人に怒られた思い出があります(笑)。それでもケーブルカーは大好きで、今回は家族とスタッフと一緒に3度も乗りました。


2025年JCCNC新年会を引き受けていただけた経緯は?

 以前から出演のお誘いはいただいていましたが、去年は出産したばかりで叶いませんでした。今年は娘も一歳になったので、二年越し、満を持してお引き受けしました。サンフランシスコは大好きなので、今回お声がけいただき演奏出来ることに感謝しています。


アメリカと日本の音楽シーンの違いは?

 ニューヨークでは最初バーで歌ったのですが、演奏中、観客は喋って、飲んで、食べて。最初、聞いてへんのかなぁと思ったのですが、歌い終われば拍手と歓声がすごくて。日本では演奏中は静かに集中して聞くところがありますね。アメリカは生の音楽が日常に溶け込んでいて、特にニューヨークはレストランや地下鉄でも常に生の演奏が聞けるので、ライブミュージックがBGMのように街中に溢れている。音楽との関わり方がちょっと日本とは違うのかなというのは感じました。


今年デビュー20周年を記念しての抱負は? 

 ずっと長年一緒に活動して来たバンド仲間と生演奏の一発録音で、今までリリースしてきた人気の楽曲のベスト版を、改めて今の自分の表現で制作したいなと考えています。


日本語の曲を歌うときの工夫は?

 日本語の曲も英語で内容を説明してから歌うことで、観客に楽しんでもらえるよう工夫しています。「トイレの神様」を歌う前は、12年間一緒に暮らしたおばあちゃんとの思い出を英語で説明します。アメリカで歌う時、日本語の曲ばかりでは退屈かと思うので、自分のオリジナルを英語にした曲や、カバーの英語の曲も織り交ぜて演奏します。メロディーラインに関して、よく「すごく綺麗だね」と言っていただけるので、日本語の曲でも聞いて楽しんで貰えている実感があります。


お子さんが一人から二人になった違いは?

 毎日すごく楽しいです。ただ、私が病気にかかる確率が倍になってしまって。お兄ちゃんが学校で貰ってきて、それを妹が貰って、その二人を看病すると、私も貰ってしまい防ぎようが無いです。私のような職業は風邪をひいてしまうと声も出ませんし、本番前は特に気を付けているのですが、今回もサンフランシスコに来る直前まで熱があり大変でした。幸い夫は倒れるところまで行かないので、本当に助かります。


では、最後にベイエリアで暮らす皆さんに一言メッセージを。

 異国で暮らすことは苦労が絶えませんが、文化の違いを感じながら、両方の良いところを見られるのは、日本でない所に住んでいる良い面だと思います。大変なこともありますが人として成長出来る機会も多いと思うので、一緒に頑張っていきましょう。



インタビューを終えて 。

 植村花菜さんは、大変気さくで素敵な方でした。インタビュー時間を大幅に過ぎていたにもかかわらず、「何か聞き漏らしたことは無いですか?」と周囲への気配りも。今後の益々のご活躍を祈っております。

                                                                                                                                   

 (聞き手・写真: 広報委員会)



©2020 by Japanese Chamber of Commerce of Northern California. 

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